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吉池安恵ブログ 第二十回

第二十回ブログ  ひとり独りのマントラ


困った時、迷った時、人は時として昔に返ることがあるようです。私は子どもの頃に周りの人が使っていた言葉が何故か想い出されます。すっかり忘れていた励ましの言葉、慰めの言葉と共に母や叔母たちの優しい笑顔が想い出されることもあります。


転んで膝を擦りむいた時「ちちんぷいぷい、痛いの痛いのとんでいけ!」と言いながら撫でて貰ったことはありませんか?すると何となくイタイのがとんでいった気がしませんでしたか?そそっかしい私は今でもよくどこかに頭をぶつけたり、指を挟んだりしますが、人目がないと密かに「イタいのイタいのとんでいけ」と呟いていることがあります。


これは科学的には無意味なことかも知れませんが、いわゆる「プラシーボ効果」の一つかもしれません。

「プラシーボ効果」というのは、効き目がある成分が何も入っていない薬を服用しても、患者自身が、自分が飲んでいる薬は効き目があると思い込むことで、病気の症状が改善することをいいます。 実験では、約30%の人に効果が認められたということです。

言葉は「言霊」です。「ちちんぷいぷい……」も若しかしたら全く無意味では無いかも知れません。子どもの頃にこうした言葉をたくさん掛けられて育つと、大人になった時に自らを慰めたり、元気づけたりする役に立つかもしれません。

どんな言葉があるでしょうか?私が子どもの頃母からよく掛けられたのは

「大丈夫、だいじょうぶ」、「心配し~な」、「何とかなる」という言葉でした。今でも私は困った時にマントラのようにこれらを声にします。すると不思議に心が落ち着き、本当に何とかなる気になります。これもプラシーボ効果でしょうか。


マントラ(Mantra)はサンスクリット語で本来的には「文字」「言葉」を意味します。他者に恩恵や祝福を与えたり、自らの身を護ったり,精神を統一するための呪文のようなものですが、私には言葉は見えない力を持っているように思えます。本来は相手に与えるものかもしれませんが、実は発する自分自身もその言葉に影響を受けるように感じます。

長年のクライアントから、かつて私の話した言葉を覚えていると言われる度に、言葉の重みを感じ、発する言葉を大切にしたいと自らに言い聞かせます。


事実は不明ですが、マザーテレサの言葉と日本では言われているのが次の言葉です。これも心にズシンと響く重い言葉です。


Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words. Be careful of your words, for your words become your deeds. Be careful of your deeds, for your deeds become your habits. Be careful of your habits, for your habits become your character. Be careful of your character, for your character becomes your destiny.


想いに気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。 言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。 行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。 習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。 性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。


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